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リコーブラックラムズ東京が取り組む「睡眠の質」向上の取り組みを取材—睡眠障害リスク計測サービス「Sleep Doc」体験

パフォーマンス向上を支える要素のひとつ、睡眠。アスリートがリカバリー戦略として睡眠を重視することも今や常識となってきた。今回は、潜在患者が多く、アスリートも決して無縁ではない「睡眠時無呼吸症候群」(Sleep Apnea Syndrome: SAS)の発見にも役立つ「Sleep Doc」(スリープドック)という自宅で簡単に睡眠障害リスク計測ができるサービスを紹介する。そして、チームとして睡眠の質を重視し日々のコンディショニングを行う、ジャパンラグビーリーグワンのリコーブラックラムズ東京にSleep Doc体験談を取材した。(Sponsored by 株式会社サプリム/Sleep Doc ※2024年3月31日までの期間、睡眠障害リスク計測サービスSleep Docを数量限定・お試し価格でご提供中です)

インタビュイー

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三島 和夫
秋田大学大学院 医学系研究科精神科学講座 教授

1987年、秋田大学医学部医学科卒業。医師、博士(医学)。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医、日本睡眠学会専門医。日本睡眠学会、日本生物学的精神医学会、日本時間生物学会の理事、日本学術会議連携会員などを務める。秋田大学医学部精神科学講座准教授、バージニア大学時間生物学研究センター研究員、スタンフォード大学睡眠研究センター客員准教授、2006年より国立精神・神経医療研究センター睡眠・覚醒障害研究部部長を経て、2018年より現職。これまでに睡眠薬の臨床試験ガイドライン、同適正使用と休薬ガイドライン、睡眠障害の病態研究などに関する厚生労働省研究班の主任研究者も歴任。

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鵜殿 益任
リコーブラックラムズ東京 チーフメディカルマネージャー

カリフォルニア州立大学ロングビーチ校健康科学・人間科学部アスレティック・トレーニング学科卒業。現地でマイナーリーグのアイスホッケーチームのトレーナーを4年間務めた後に帰国。スポーツ関係のリハビリセンター、ワールドのラグビー部のトレーナーを経て、2002年から株式会社リコー ラグビー部アスレティック・トレーナー(リハビリ担当)に。2021年、現職に就任。

アスリートも無縁ではない睡眠障害のひとつ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

潜在患者が多く、SASの治療を受けているのは10人に1人という現状

睡眠障害のイメージ_sleep-disorder
画像/Adobe Stock

選手のパフォーマンスの向上は、さまざまな要因が支えている。その中で実態が見えにくいものの代表は睡眠だろう。8時間以上寝ても「疲れが取れない」「朝起きられない」「日中だるい」という場合、睡眠の質に問題があるといえる。そしてそこには睡眠障害を引き起こす病気のひとつ、「睡眠時無呼吸症候群」(Sleep Apnea Syndrome 以下、SAS)が隠れているケースがあるという。アスリートにもよくみられるSASについて、睡眠医学の専門家で臨床医でもある三島和夫医師に聞いた。

「SASは成人男性の約3~7%、女性の約2~5%、男性では150〜350万人、女性では100〜250万人が罹患しているとされていますが(日本呼吸器学会)、最近報告された研究[※1]ではその数倍の患者がいるとも言われています。これは数ある病気の中でも患者数が多い部類です。SASは病状によって軽度、中度、重度と分かれますが、中・重度で治療を受けている人は50万人。これは少なく見積もっても、推定患者数の1/10しか治療を受けていないといえるでしょう」

SASは子どもから高齢者までの幅広い世代にみられる。SASの症状は大きないびきと共に睡眠中に10秒以上呼吸が止まり、しばらくすると再開する。これを繰り返す。呼吸停止によって睡眠が妨げられ、浅い細切れの睡眠が続くと日中の倦怠感や集中力の低下を生じるが、アスリートの場合は反応速度の低下や怪我など、パフォーマンスを下げる深刻な要因になっていく。また同時に、呼吸停止は血中酸素濃度を低下させ、心臓や血管に大きな負担をかける。それは高血圧や心臓病、脳血管障害などの生活習慣病を引き起こすと同時に、アスリートにとって重要な心肺機能にも悪影響を与える。

体格がいいアスリートに多く、早期発見の難しさが課題

患者数の多い閉塞型SASで睡眠時に呼吸が止まる原因は、気道が狭くなることにある。特に肥満の人は首が圧迫され、睡眠時に気道の壁が狭まりやすい。ここに喉の奥の空間が狭い、扁桃腺が大きいといった生まれつきの要因が加わると、SASのリスクはさらに高くなる。

「相撲、ラグビー、アメフト、柔道、レスリングなど、身体が大きいほうが有利な競技特性のアスリートにSASが多くみられます。アメフト選手を対象にした海外の研究[※2]では27%、ラグビー選手の場合は24%[※3]にSASが明らかになっています。わが国のトップアスリート325名を対象に睡眠習慣を調査した星川らの研究[※4]によれば、平均睡眠時間は7時間で、オーストラリアや英国ナショナルチームの選手より1時間以上短かった。またルームメイトから『いびきをかいていた』『呼吸が止まっていた』『足がピクンとした』『寝ぼけたり混乱していた』と指摘されたことがある者はそれぞれ38.7%、7.1%、47.7%および14.2%おり、『いびき』『無呼吸』の割合を足すと45.8%でした」

ほどんどの人は、自分が寝ている間のことは分からず、いびきもごく普通のことだと思っている。飲酒時のみなどの一時的ないびきは問題ないが、毎日長時間続くいびきは注意が必要とのこと。SASに気付くきっかけの代表は家族やルームメイトからの指摘だが、はっきりとした自覚症状が出にくいためSASを自覚しないまま過ごしている潜在患者は多く、早期発見の難しさに課題がある。三島医師によれば、日中の眠気が常態化するとその状態に身体が慣れ感覚が鈍り、さらにSASに気付きにくい状態に陥ることも多いという。

早期発見と早期治療で、パフォーマンスの阻害要因を取り除く

SASの診断は、一泊入院の睡眠時ポリソムノグラフィー(PSG検査)で行う。ここで1時間に10秒以上の呼吸停止が5回以上であればSASと診断される。15回以上で中度、30回以上で重度となり、中・重度では治療が必要となる。治療は自宅での睡眠時にエアチューブがついたマスクを鼻に装着し、一定の圧力で空気を送り続けるCPAP(シーパップ)という医療機器を使う。

cpap シーパップのイメージ
CPAPイメージ(画像/Adobe Stock)

「治療を始めて深い睡眠がとれるようになり、自分がどれだけ眠れていなかったか気付く患者さんが多いです。日本でCPAPを使ったアスリートのパフォーマンス向上効果についての調査はまだ行われていませんが、SASが引き起こす日常的な眠さやだるさの軽減は、パフォーマンスの向上につながると考えられます。最近では飛行機に持ち込める小型サイズのCPAPも登場し、海外遠征するアスリートが使っています」

自然に治ることがないSASだからこそ、早期発見・早期治療は選手として活躍できる時間をより充実させることにつながっていく。

「一泊入院というとハードルが高いと思いますが、睡眠の質を簡単にチェックできるSleep Docのようなサービスが登場しています。自分の睡眠が気になるアスリートは、まずはこうしたサービスを活用してみるといいでしょう。そこで『リスクあり』となったら、睡眠障害外来を受診。外来が近くにない場合は、日本睡眠学会のWebサイトにある睡眠障害の専門医リストが役立ちます。選手生命だけでなく、健康寿命を延ばすためにも、SASはしっかり治療することをお勧めしたいですね」

睡眠に潜むリスクを手軽に発見できるSleep Doc

自宅で計測デバイスを装着して眠るだけで測定完了

sleep doc(サプリム)
2024年3月31日までの期間、睡眠障害リスク計測サービス「Sleep Doc」を数量限定・お試し価格でご提供中(記事末尾のボタンからお問い合わせください)

自分の睡眠の質をチェックし、SASのリスクも発見できるサービスのひとつが、株式会社サプリムがリリースしたSleep Doc(スリープドック)だ。株式会社サプリムは、ソニーグループ(株)とエムスリー(株)の合弁会社として、デジタル技術と医療の知見を融合したソリューション・プラットフォーム事業を展開している。

Sleep Docは計測デバイスを装着して眠ると、測定データが独自アルゴリズムで解析され、睡眠時無呼吸のリスク計測が行われる。また、睡眠障害リスクチェックによりその他12種の睡眠障害リスクの計測が行われる。後日睡眠障害リスクや睡眠指標をチャートで分かりやすくまとめたレポートが届く。チームとしてSleep Docを利用する場合は、個人のレポートだけでなくチーム全体の総合判定スコアや各睡眠指標の分布、平均値などの分析レポートも入手できる。

計測結果を睡眠の質向上につなげていく、アフターサポートも充実

Sleep Docはレポートで終了ではなく、睡眠の質を高める学習コンテンツとして、三島医師監修の15本のセミナー動画を用意している。アスリートにとって重要な睡眠の質を上げるために必要なことは何か、その最新情報を学ぶことができる。

もし利用者にSASのリスクがある場合は、アフターフォローとして睡眠外来のある医療機関リストの提供や、看護師のアフターサポートやオンライン診療の紹介を通じて、早期受診につなげていく。利用者が自身の睡眠の質を気軽に把握できるだけでなく、その後の行動変容を促し、より良い睡眠を手に入れることを目指している。

リコーブラックラムズ東京がSleep Docを体験「選手一人ひとりの睡眠の質が見える化された」

Sleep Docを体験中(※2023年11月取材時点)のJAPAN RUGBY LEAGUE ONE所属チーム「リコーブラックラムズ東京」を取材した。チーフメディカルマネージャーとしてチームのコンディショニングを支える鵜殿益任氏に、選手の睡眠の質向上を取り巻く課題とSleep Docへの期待を聞いた。
※計測デバイスはソニーの腕時計型ウエアラブルデバイスmSafetyを使用

第一線で活躍するプロラグビーチームの睡眠に対する取り組み

選手の睡眠の質向上について、日頃から取り組んでいることは?

リコーブラックラムズ東京 鵜殿さま

鵜殿氏:合宿中は毎日、選手各自が入力する就寝時間と睡眠時間の記録からしっかり眠れているか、リカバーできているかをチェックしています。要注意の選手は夜間の尿の回数や夢を見たかどうかも聞くようにしています。

選手一人ひとりの睡眠に関する記録が蓄積されると、短すぎる・長すぎるなど、各自の睡眠パターンがみえてきます。選手が不調の場合、要因はさまざま。まずは疲労・ストレスの蓄積や体調不良を疑うのですが、それらに問題がないとなった場合、睡眠の状態を確認します。

アスリートにとっても決して珍しくないSASをどう捉えていますか?

鵜殿氏:現状では問題のない選手については、選手から申し出がない限りこちらからアプローチをすることはありませんが、筋肉系の怪我や脱水が続き、疲労回復しにくい選手については、SASも頭に入れた働きかけを行っています。具体的には、選手が既婚者であれば奥様にいびきや呼吸停止を聞いてもらうようにします。独身の寮生の場合は、合宿中などに相部屋の選手に確認しています。

選手20名がSleep Docを体験

今回、Sleep Docを体験した選手から、どんな感想がありましたか?

鵜殿氏:枕やマットレスなど寝具に自己投資している選手はいますが、SASリスク測定に特化したウエアラブルは初めてだったので、Sleep Docを手に取ったときは「本当にこれで測れるの?」という声がありました。使用して感じたのは、2晩で済む使いやすさですね。腕に着けるだけなので、選手の眠りを妨げることも無いようです。

メディカルマネージャーとして、Sleep Docに期待することは?

リコーブラックラムズ東京 鵜殿さま

鵜殿氏:Sleep Docのおかげで、私たちが選手をサポートできる情報が増えました。8時間睡眠の場合、8時間、つまり1日の3分の1はブラックボックスでしたので。Sleep Docでその8時間が可視化されれば、今まで見えなかった問題の発見と対処ができます。SASの疑いがある選手にとっても、Sleep Docのレポートは専門外来を受診する納得感につながると思います。

近年、スポーツの世界で選手の睡眠の質向上への関心が高まってきたことを感じます。外国人選手に顕著ですが、選手自らが睡眠サイクルを維持すると同時に、私たちスタッフ側も夜間の連絡を控えるなど、選手の睡眠を慎重に取り扱うようになっています。Sleep Docのような気軽に使えるサービスを活用し、睡眠中のデータを集めて分析することで、選手が自らの力を出し切れる環境が整うと期待しています。

ラグビー リコーブラックラムズ東京 イメージ

新たに登場した睡眠障害リスク計測サービスで選手の睡眠をつぶさに観察できることは、SASのリスクをあぶりだすと同時に選手のパフォーマンス向上にもつながっていく。睡眠時間にメスを入れる新たな取り組みは、さまざまな競技に挑む多くの選手の活力を底上げしていくだろう。

〈文中引用論文リスト〉
※1 Estimation of the global prevalence and burden of obstructive sleep apnoea: a literature-based analysis
※2 Increased prevalence of sleep-disordered breathing among professional football players
※3 Prevalence of sleep disorders and sleep problems in an elite super rugby union team
※4 日本人トップアスリートを対象とした睡眠習慣に関する質問紙調査

↓「Sleep Doc」お試し価格でのサービスご提供数には上限がございますので、お問い合わせください。

【TORCH読者限定】睡眠障害リスク計測サービスをお試し価格でご提供!(2024年3月31日まで)
株式会社サプリム